参考資料:工具

ここでは私が船の模型の制作に使用している道具を紹介します。
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接着剤/補強材

硬質エポキシ接着剤


(2液式エポキシ接着剤5分硬化型)
船の模型に製作する接着剤は主にこれです。金属、プラスチック、木等、材質が硬いものであればなんでも接着できます。ゼリー状の2液の接着剤をいらない紙の上で混ぜて、つまよう枝等を使用して接着面に塗ります。5分で硬化してしまいます(30分型もあります)ので、比較的早くに接着できますが、逆に言うと急いで作業を行わないといけません。硬化した後はパリパリになりますので、硬化後曲がったりするような部位には適しません。またしばらくすると黄ばみますので、上から塗装を施す等の注意が必要です。接着対象を溶かして接着するタイプの接着剤ではありません。

各種接着剤


(左からDufix 模型用、Dufix 一般用、Dufix 木工用)
用途に応じて使い分ける接着剤です。左のDufix模型用はプラバン(上記のエポキシ接着剤を使うのが面倒な時や接着面が小さい時)の接着に使います。接着対象を溶かして接着します。また原液も、硬化後も黄ばみます。Dufix木工用は木材同士の接着に使用しています。真中の一般用は殆ど使いません。

軟質エポキシ接着剤


(コニシボンド 2液式 軟質エポキシ接着剤)
防水部分の接着やハルと甲板の接着に使用しています。防水性が高いので潜水艦の船体加工にも使います。硬化後は柔軟性があるので、曲がったりする部位の接着にも適しています。1時間以上は硬化に時間が掛かります。硬化後は黄ばみます。こんな所で使っています→甲板の接着潜水艦の防水室の製作

エポキシパテ


(左からエポキシポリパテ・プラスチック用、エポキシパテ・水中用)
凸凹の穴埋めや成形に使用するパテです。2種類の粘土を練り合わせて使用する接着パテです。噛み合いの悪い接着面や穴埋め等に使用しています。船体へのモーターマウントの固定、船体へのスタンチューブ(スクリューシャフトが通るチューブ)固定、スケールモデルの事前成形部品同士の接着等で使いました。こんな所で使っています→駆動系の装備(ラダーペラの固定、リンケージ台の固定)上部構造物の製作

グルーガン


(Earthman グルーガン)
電熱器で蝋(ろう)のような接着剤を溶かして使用する接着機です。写真の右からはみ出ている半透明の蝋燭(ろうそく)みたいなものが接着材(接着スティック)です。これをグルーガンに内蔵された電熱器で加熱し、溶かして左の先端から出します。接着面が冷めると硬化します。硬化した後も再加熱すると溶けるのでやり直しが利きます。(熱湯に近い温度でないと溶けないので、再加熱の方法が中々見つからないのですが。。。。)。グルーガンはコンセントにつないでいる時は常時使え、コンセントから切り離しても2分間くらいは使えます。写真は電線を外した状態です。ガンの取っ手の下に電線を取りつける様になっています。私の使い方は主に「接着」ではなく、「接着強化」や「接着補助」です。エポキシ接着剤で固定した後、接着面を補強するために接着面の上から流し込んだり、防水を高めるために接着面の上から流し込んだりします。こんな所で使っています→船体(ハル)の製作駆動系の製作(スタンチューブや錘の固定)

半田コテ


(下が半田コテ、上は木板曲げコテ→下部参照)
スケールボートの製作で意外と多いのが、金属同士の接着です。スケールボートの電気系統の配線でも半田コテは使いますが、むしろ金属同士の接着に使うほうが多いです。甲板上やコクピット近辺の柵(スタンチョン)や真鍮製のマストの製作などでは金属同士の接着は避けて通れません。柵などの力の掛からない部分は硬質エポキシ接着剤でOKなのですが、真鍮製マストなどの力の掛かる部分はどうしても半田による接着が必要となります。

(左から通常の配線用の半田、フラックス剤、金属接着用半田)
配線では通常の半田で十分ですが、金属の接着ではフラックス剤(接着面に予め塗っておく下地剤)付きの金属接着用半田を使用しないと半田の量が多くなり、盛り上がってしまって綺麗に接着できません。フラックス剤をつければ、半田の量も少量で済みますし、表面も綺麗に仕上がります。こんな所で使っています→ライトの配線マストの製作

FRP樹脂


木製船をラジコン化するときには、木で出来た船体表面にFRP樹脂を塗ります。FRPの塗り方は、右下のポリエステル樹脂硬貨剤と素早くかき混ぜ、刷毛で素早く塗ります。5分くらいで乾燥してしまうため、素早く塗り込むことが必要です。乾燥後の表面はデコボコなので、鑢で奇麗に削ります。こんな所で使っています→船体のFRPコーティング船体内側の強化

サーフェーサー


FRP処理を施した後や、木製部品の表面仕上げにはサーフェーサーやシーラーと呼ばれる表面仕上げ用塗料を塗ります。これを塗ることにより、FRPからの塗料の剥離阻止や木製部品の表面の平坦化が図れます。こんな所で使っています→船体の表面処理

固定具

クリップ


クランプと用とは同じく接着を行う時の固定具で使用します。クランプよりも傷が付かず、簡単に固定できるので便利です。大型洗濯バサミも非常に有用な固定具です。力の強い大きなクリップでも100円ショップで入手できます。

クランプ


模型用のクランプから大工用のクランプまで様々な種類の小型クランプを用意しています。甲板の接着などは接着部分が多いので多量のクランプを使用します。どうせ多量に要るならと思い、様々な種類のクランプを集めて使っています。同じモノを多量に集めるよりは効果的です。最近では100円ショップでもクランプを売っているので結構便利です。

小型万力

万力は接着面の固定というより、細かい部品を電動ルーターで細工するときの固定ツールとして使用しています。

電動工具

電動ルーター


(リョービ 電動ルーター)
船の模型工作で一番多く使う電動工具です。これがあるのと無いのとでは全然作業効率が違います。「部品の穴あけ」はもとより、「金属パイプの切断」「細かい部分のヤスリがけ」「大きなプラスチック部品の切断(直線、曲線とも)」「溝掘り」にも使用しています。扱う材質によってはどうしても音がでかくなるので夜やると顰蹙を買う場合があります。ルータービットを変えることにより、色々な用途に使い分けられますが、ビットによっては非常に危険を伴うので私は常にゴーグルを装着してルーターを使用しています。馬力の弱いルーターでは出来ない作業もあり、連続作業時間も限られるので、馬力の強いルーターを使った方が効率が良いです。

電動サンダー


(プロクソン 電動サンダー)
電気紙やすりです。塗装の前などの表面研磨に使います。音が大きいので夜中にやると家族から顰蹙を買います。船体塗装前のやすりがけする/しないによって塗装後の塗装面の強度(剥がれ易さ)が全然違います。馬力の強いサンダーなので、木材部品の削り出しや成形(「四角い角材から台形の部品を作る」等)にも使っています。

電動糸鋸


(東京マルイ 電動糸鋸組立てキット)
電動工具としての糸鋸は高価なものが多いのですが、この東京マルイ(プラモデル、モデルガン、ラジコンのメーカー)の電動糸鋸組立てキットは3,000円くらいで購入できる安価な糸鋸です。乾電池またはラジコン用ニッカド電池で稼動します。組立てキットなのでそれ自体を自分で組み立てなければいけないのですが、コストパフォーマンスがよくまぁまぁ使えます。木製船(帆船含む)キット、スケール船キットのプラ板や木板部品の切り出しに糸鋸を使いますが、最近のキットは予め部品がレーザーカット済みになっていますので、わざわざ糸鋸を使うまでも無い場合が多いです。部品のレーザーカットがされていない古いキットを入手したときなどは、電動糸鋸が無いと辛いと思います。私の場合も古いキットの製作以外には殆どこの糸鋸を使うことはありません。

ものさし

ノギス・直角尺


(上から小型直角尺、小型ノギス)
スピードボートキットやスケールボートキット、木製船キットの組立て説明には必ず以下の様な指示があります。
「φ(直径)2.2mmの真鍮パイプを50mmに切断せよ」
「φ(直径)3mmの穴を深さ20mmであけよ」
という様な指示にはどうしても「小数点以下の直径計測」「穴径計測」、「深さ計測」が出来るノギスが必要となります。
木製船の組立で竜骨船体を作る場合、竜骨の直角を取る必要があります。このときの直角取りに必要となるのが直角尺です。高さも測れるので結構使います。

定規

定規はプラスチック製のものよりも、金属製の定規の方が便利です。「直線に沿ってカッターでプラ板を切る」というような作業では、プラスチック製の定規では定規毎切ってしまう可能性が高いからです。

船模型用特殊工具

喫水線ゲージ


(自作の喫水線ゲージ)
船体の水面に当たる線(喫水線)を描くためのツールです。要らない木片で墓石の様な形を作り、そこの両面テープでシャープペンシル(または鉛筆、ボールペンは不可)を貼っただけのものです。スケールボートの製作に1回だけ使うツールですのでわざわざ買うほどの物でも無いので自作で十分だと思います。こんな所で使っています→喫水線描画

木板曲げコテ


(上が木板曲げコテ)
木製船や帆船の製作ではどうしても木材を曲げて使わなくてはなりません。木材の曲げ方には何種類かありますが、この木板曲げコテが比較的に(多岐に渡り)容易に木板を曲げることが出来ます。難点は曲げた内側に焦げ目が付く事です。曲げたい木材をお湯に漬けておき、お湯から出した木板に熱した木板曲げコテを当てて曲げれば簡単に曲がります。こんな所で使っています→木板曲げ加工

刃物

細工用鋸


(小型細工用鋸)
木材の直線切や角材、棒材の切断に使用しています。細工用鋸は鋸歯の左右の開きが少ないので比較的綺麗に切断できます。スケールボートや木製船の製作では大きな木材を切断することもないので、これが一番便利な鋸です。

細工用刃物


(上から、錐、平型彫刻刀、クラフトナイフ)
わざわざ電動ドリル(ルーター)を使う必要の無い「簡単な穴あけ」やはめ込み部品の調整で「ちょっと穴を広げる」時には錐を使います。電動ドリル穴あけをやるとどうしても穴が大きくなりがちです。そのようなときは小さめに穴をあけて錐で調整というのが一番です。大きな穴のときは電動ドリルで穴をあけて、電動リーマーで穴を広げていきます(ドリルもリーマーも電動ルーターのビットです)。細かい部分の表面削りには平型の彫刻等を使います。意外と便利な道具です。一番使う刃物はクラフトナイフです。

鉋(かんな)


(上から小型鉋、細工用鉋)
帆船や木製船の船体の仕上げには欠かせない道具です。プラスチック部品の切り出し部分の切断面の調整にも使います。塗装をはがす時などもサンダーよりも鉋の方が手っ取り早いです。

はさみ


(上から強力鋏、RCポリカーボネート・ボディー切断用鋏、プラモデル用ニッパー)
はさみは大きめの薄い金属が切れるくらいのものを使用します。スケールキットを製作する場合、プラ板を切らなければいけないことが多々あるからです。最近のレーザーカットされたプラ板でも、切断面が完全に貫通している訳ではなく、2割程度はくっついています。糸鋸で切断するほどではありませんが、非力なはさみでは切れません。ポリカボーネートボディ用鋏はRCカー用ですが、切れ味が良く、曲線切りも可能なので、プラ板の切断にも使用できます。プラモデル用ニッパーは、プラモデルの製作時に使えます。ニッパーの厚みが無いので、ランナーからの部品の切り離しには最適です。

その他工具

針金曲げツール


針金を奇麗に曲げるためには、この針金曲げツールが便利です。太い針金も細いのも奇麗に曲がります。スケールボートの製作では針金を曲げる工程が結構あるので、あると大変便利です。普通のDIYショップで比較的安価で購入できます。画像の様に刺したピンに針金を掛けて曲げる方法と、溝に針金を入れて曲げる方法があります。こんな所で使っています→艤装品の製作

走航時に利用するツール

CCDカメラと液晶テレビ


左が液晶テレビ、右がUHF送信機付CCDカメラです。大き目の船に搭載して船のコクピットからの画像を見ることができます。臨場感を味わうことができて面白いです。こんな所で使っています→CCDカメラの搭載


工事中


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