鑑賞用模型船

木製船のページ


木製船の特徴


<New Maquettes社 トロール漁船 Le Marsouin>

木から船体を組み立てるキットです。スケールボートで紹介したキットは、船体がプラスチックで事前成形されているので船体を製作する必要がありません。木製船キットの場合は船体から製作しないといけないので、スケールキットの2倍位は製作時間を要します。同じ様な船であれば、木製船の方がキット価格は安いです。基本的には帆船模型メーカーが木製船をリリースしています。模型化対象としては何故か一昔前の漁船が多いです。入手もスケールキットよりは容易です。日本では帆船模型は比較的メジャーな趣味なので、帆船模型(メーカー)を扱っている店は多いです。(同じ帆船模型メーカーなので)木製船が店頭に置いて無くても取り寄せで対応してくれる模型店も多いと思います。

スケール船キットとの違い

スケール船キットの中身

<Deans Marine社 調査船Bulldog>
キットの展開画像の真中に事前成型された船体があるのがわかります。木製船キットでは、この曲面の多い船体を板と棒から作っていかないといけません。画像下半分のプラ板はデッキや艦橋などの上部構造物の部品です。プラ板を切り抜いて立体的な部品に組み立てていきます。スケール船キットの中でも、この部分はプラ板ではなく、木板で作っていくものもあります。上部構造物は曲面が少なく角張っているので、プラ板や木板でも比較的容易に組み上げることができます。

木製船キットの中身

<New Maquettes社 トロール船 Le Marsouin>
木製船キットの展開画像です。船体が無いのが解ります。事前成型部品は殆ど無く、基本構造は全部木で作ります。

主な木製船メーカー

ビリングボート

ホームページ

<タグボート St.Canute>
帆船模型、スケールキット、木製船全てを手掛けているメーカーです。漁船、タグボート等を木製船キットにしています。

アルテサニア

ホームページ

<近海漁船 Atlantis>
帆船模型をメインとする傍ら、小型漁船の木製船(とタグボートと漁船のスケールキットを少々)をやっています。

コンストラクト

<蒸気船 Elider>
帆船模型をメインとする傍ら、小型漁船の木製船をやっています。

マンチュア・セルガル

<ベネチアのゴンドラ>
帆船模型中心のメーカーですが、タグボート、ベネチアの観光船も一部作っています。

アマティ

<外輪蒸気船 Robert E Lee>
帆船模型中心のメーカーですが、タグボート、クラッシックモーターボートも一部作っています。

New Maquettes

<大型トロール船 Le Lutece>
木製船のメーカーです。帆船を扱っておらず、漁船、クルーザー、タグボート、客船、軍艦、珍しい所では河川を航行する砂利運搬船等も扱っています。キットの造りは手作り風で、木製船の割には組み立て易い親切なキット構成になっています。殆どの船がRC化可能になっています。

ハルの製作

ハルの製作は「竜骨(骨組み)の組み立て」、「板張り」、「船体表面製作」の3ステップあります。

竜骨製作


<竜骨の肋骨にあたる部分の部品です>


<船体を綺麗に組み上げる為には、専用の組み上げ台も作らないといけないキットも多々あります>


<専用の組み上げ台の上で背骨と肋骨を組み上げたところ>

竜骨はキールとも呼ばれ船の背骨と肋骨(ろっこつ)に当たる部分です。背骨に対して肋骨を垂直に何本も刺していきます。骨組みを作ったあとは船体表面を貼る為に肋骨の外側をヤスリがけします。

板張り(プランキング)


<プランキングの途中の画像>

プランクと呼ばれる細い板を曲げながら肋骨部分に貼っていく作業です。木製船作りの特徴的な作業です。このプランクが船体となります。ひと昔前の造船作業と同じです。プランク曲げの方法には何通りかありますが、代表的なものとして、「コテ曲げ」「切り込み」があります。「コテ曲げ」は予め水に漬けておいたプランクにコテを当てて焦がしながら曲げていく方法です。半田コテでも代用できますが、専用のコテも市販されています。「切り込み」はプランクの片面に切り込みを入れ曲げていく方法です。これは専用のプランク曲げペンチを使って作業を行ないます。船体表面の形状に合わせてプランクを曲げ、竜骨に接着します。接着剤が乾燥するまでプランクを固定しますが、固定には帆船模型用の釘やクランプ、大型洗濯ばさみ等を使用します。釘は乾燥後に抜くので、最後までは打ち込みません。ラジコン仕様にする場合でも、プランキング終了後に表面にFRPをコーティングするため、耐水接着剤でなくても構いません。

船体表面仕上げ


<プランキング後に木工パテで隙間や凸凹を埋めているところです>


<鑑賞船の場合には必要ありませんが、この船はラジコン仕様にするため、内側からFRPで防水&補強をしています>


<外側のFRPコーティング処理後に、サーフェーサーを塗ったところです>


<サーフェーサー処理後に塗装を施したところです>

プランキングが終了すると、船体表面のヤスリがけを行い、表面を均一にします。プランク間に隙間が有る場合は木工用パテ等で穴埋めします。表面調整が終ると、観賞用船はニス塗か塗装、ラジコン仕様船は防水処理と補強の為にFRP加工を行います。ラジコン船の場合はFRP処理後に、下塗り(サーフェーサー)、塗装を行ないます。

船体製作後

船体が完成すれば、後は普通のスケール船と製作方法は同じです。


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