京商 ニトロブリザード 無段階ステアリング

デファレンシャル・ギヤ付きのラジコンカーを持っている方はご存知かと思いますが、デファレンシャル・ギヤは「駆動輪を動かしているときに、片方のタイヤを手で押さえて止めてしまうと、もう片方のタイヤのスピードが倍になる」「手でブレーキを掛けるように片方のタイヤに抵抗を加えスピードを1/2にすると、もう片方のタイヤのスピードは3/2になる」特性を持っています。この特性を使ってニトロブリザードは左右のディスクブレーキに加える力をサーボで制御することによりキャタピラ・ラジコンの無段階ステアリングを実現しています。(ステアリング・スティックを右に倒せば右のブレーキに力が加わり、左はその逆)。ただし、右キャタピラは前進、左キャタピラは後進、という「超信地旋回(その場回転)」はこの仕組みではできません。

組立段階のニトロブリザードのベース部分を下から見たところ。画像右側のサーボがステアリングサーボ。画像左にある黒い物体がデフギヤ。デフギヤの左右(画像では上下)にあるのがディスクブレーキ。このブレーキは「止まるため」のものでは無く「ステアリングを取るため」のものです。この左右のブレーキをバラバラに動かすことで、ニトロブリザードは舵を取ります。

サーボの回転により、右側((画像上側)のブレーキだけが掛かっています。デフギヤによってより多くの駆動力が左駆動輪(画像下側)に掛かり、右(画像上方向)に曲がります。ブレーキの利きはサーボの舵角で変化するので、「利きが甘いときはゆっくり曲がり」、「ブレーキを強くかければクルっと曲がります」。

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